自転車保険は本当にいらない?!義務化した都道府県も。安い保険を比較
自転車にも保険があるのをご存じですか。
「自転車保険?何それ?いらないでしょ。」って思っているあなた。
自転車保険は必要です。
なぜなら、自転車に乗っている時に事故を起こした場合、
被害者に対する損害賠償の額が意外と大きいのが理由です。
万が一加害者になった場合、保険に加入していなければ、
賠償が十分にできない可能性があります。
現在、各都道府県で自転車保険への加入を義務化する流れが進んでいます。
今回は、自転車保険について、なぜ加入が必要なのかを説明します。
また、安い保険の比較もご紹介しますので参考にしてくださいね。
自転車保険が必要な理由。なぜ義務化されているのか。
自転車保険が必要な理由は3つです。
自転車対歩行者の事故件数が年々増えているから
日本損害保険協会の調べで、
平成30年、自転車乗車中の交通事故が85,641件発生しています。
交通事故発生件数が381,002件で、
自転車事故の発生割合は全体の21.1%とかなり高い割合です。
また、自転車事故による死者数は433人で、交通事故による死者数全体の13.5%。
子どもから高齢者まで、誰でも利用することができる自転車。
だからこそ、事故件数や死者数が意外と多いという結果につながっているといえます。
高額な賠償請求例が出ている
重大な事故の場合は自転車事故であっても、交通裁判にかけられます。
賠償額が想像を超える金額を出されたケースが、実は何件もあります。
高額な賠償請求とその加害事故例をご紹介します。
・賠償額:9521万円
小学生(11歳)の男児が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、
歩行中の女性(62歳)と正面衝突。
女性は頭蓋骨骨折等の損害を負い、意識が戻らず、
監督責任を問われた母親に賠償命令が出された。
・賠償額:9266万円
男子高校生が日中、対向車線で自転車に乗っていた男性会社員(24歳)と衝突。
加害者に言語機能障害等の重大な障害が残った。
・賠償額:6799万円
男性が夕方、ペットボトルを片手に下り坂を高速走行中、
横断歩道を歩行中の女性(38歳)と衝突。
被害者は脳挫傷等で3日後に死亡。
車と異なり、自賠責保険の加入義務がない
自動車を購入すると、自賠責保険の加入が義務付けされています。
現在、国の法律では自転車に保険への加入の義務はありません。
しかし、保険に加入していない状態で重大な事故を起こし、
高額な賠償命令を受けて、
生活不安や、自己破産に陥ったケースがたくさんあります。
保険未加入状態での高額な賠償請求は大きなリスクとなります。
なので、自転車保険の加入が必要なのです。
上記を理由に、現在各都道府県で自転車保険の加入の義務化が進んでいます。
現段階で、自転車保険の加入が義務付けられた都道府県をご紹介します。
義務化以外に、自転車保険の加入を「努力義務」としている都道府県もあります。
北海道、群馬県、千葉県、鳥取県、香川県、徳島県、愛媛県、福岡県、熊本県
おそらく、今後も自転車保険の加入を義務化する都道府県は
増えてくるのではないでしょうか。
自転車保険を比較!安い保険をご紹介します!
値段の安い自転車保険TOP3をご紹介します。
1位 LINEの自転車保険「自転車ライフ安心保険」
個人で加入できる自転車保険で一番安いです。
保険料は月100円!
賠償補償は1憶円ついていて、入院補償も日額2000円ついています。
LINEアカウントを持っている人は、保険加入手続きが簡単にできるので、
手軽に自転車保険に加入することができます。
注意点は、通院手術補償はつかないところと、
年齢制限があり満19歳~満70歳未満までしか保険に加入できません。
2位 全日本交通安全協会「サイクル安心保険」プランA
保険料が年間1230円(月103円)と安く、さらに保険の加入に年齢制限はありません。
70歳以上は対象外となるプランが多いので、お年寄りにとってはかなり嬉しいプランです。
賠償補償も1憶円ついています。
注意点は、通院・入院・手術などの補償はついていないので、
傷害保険としてはやや不十分。
3位 サイクルベースあさひ「サイクルパートナー」
保険料は年間1920円(月170円)で、賠償補償がなんと2億円もついています。
注意点は、加入者本人が事故を起こした場合しか補償されません。
つまり、加入者以外の家族が自転車に乗って事故を起こした場合は、
対象外となります。
加入者以外の家族も自転車を使う場合は、
年間2700円(月240円)のプランを選ぶ必要があります。
単身もしくは、家族で1人しか自転車を使わない人にとって、
この保険は安くて賠償補償が手厚いのでおすすめです。
まとめ
誰でも気軽に乗ることができる自転車。
実は自転車事故件数は多く、
損害賠償も高額だということを理解していただけたでしょうか。
自転車保険の義務化が進んでいるのには、しっかりとした理由があります。
無保険で自転車に乗ることは、かなりのリスクが伴います。
万が一、自転車事故の被害者、加害者になった場合に備えて、
自転車保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。