災害時のトイレはどうする?代用できるものをご紹介します!
台風や地震などの自然災害に備えた防災グッズは準備していますか?
最近では防災グッズも色々販売されていて、準備しておくことが当たり前になっていますよね。
防災リュックには避難所に行った時の為に数日分の食料や衣類、貴重品や防寒具などを入れておきます。
避難所に行かず家の中で待機することも考えて、家の中に食料や飲料をストックしている人も多いのではないでしょうか。
買い物に行けなくなるほかに、電気やガス、水道が使えなくて困るケースも考えられます。
そうなった時に特に困るのがトイレです。
トイレを我慢するのは体にも悪いですが、トイレが流せないとどうやって排泄すればいいか分かりませんよね。
特に女性はトイレが自由に使えないと、とても大変です。
仮設トイレは災害が起きて設置するまで3日くらいかかり、1か月以上設置されないケースもあります。
実際災害に遭った人の中にはお風呂の浴槽に栓をして、トイレ代わりに使っていた人もいるそうです。
最近では100円ショップでも防災グッズをそろえることができ、簡易トイレや携帯トイレも販売されています。
簡易トイレは便器や水がなくても排泄でき、処分もしやすいように作られているので便利です。
お子さんのオムツをトイレの代用にすることもできます。
子供が成長して使わなくなった紙オムツを、簡易トイレに代用できるか試してみました。その結果、1ℓの水を入れても全く漏れませんでした。成人の平均的な尿の量は、1回200㎖~300㎖と言われているので、充分トイレの代わりになることがわかり、捨てずに備蓄することにしました。 pic.twitter.com/YLXKOqmYbd
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) October 18, 2020
被災地でのトイレ 女性は想像以上に大変 簡易トイレの準備を!
なるべくトイレに行きたくならないように食べたり飲んだりするのを我慢して、より体に負担がかかってしまう恐れもあります。
避難所や被災地での生活でストレスが溜まり、便秘になってしまう人もいます。
特に避難所のトイレは大勢の人と共有になるので、長い時間こもる事も難しいですよね。
お年頃の女性がいるご家庭などは、簡易トイレや携帯トイレを多めに準備しておく方がいいです。
避難所の方が仮設トイレもあるし便利だと思うかもしれませんが、女性や子どもは防犯面での心配もあります。
自分が入ったあとに知らない人がトイレに入るのは気になるし、ストレスにもなりますよね。
100円ショップの簡易トイレや携帯トイレにもいろんな種類があり、男女兼用で使えます。
用を足す用の袋の中には凝固剤が入っていて水がなくても大丈夫なので、高速などの渋滞時にも使えて便利です。
家の便器に黒い袋を付けて凝固剤を入れて使う物や、便器の代わりに厚紙を組み立てて使う簡易トイレもあります。
45ℓの黒いポリ袋と介護でよく使われる防臭袋、高分子吸収剤もトイレの代わりに使えます。
高分子吸収剤は簡易トイレなどにも使われている凝固剤がたくさん入った物です。
高分子吸収剤は「高吸水性樹脂CP-1」が使いやすくてオススメです。
便器やバケツなどに黒いポリ袋を付けて高分子吸収剤を10gくらい、大の時は高分子吸収剤を入れずに用を足してください。
それを防臭袋に入れれば臭いを閉じ込めることができます。
災害が起きやすくなると使えそうなものは全て売り切れてしまうので、日ごろから多めに準備しておくようにしましょう。
1人1日7回トイレに行くとして、これを家族分×2週間分くらい用意しておくと安心です。
3人家族なら簡易トイレを、7回/日×3人分×14日→294回分。
ポリ袋+防臭袋+高分子吸収剤を使う場合は3人家族なら、高分子吸収剤を2袋準備しておくと良いと思います。
ポリ袋と防臭袋は294回分準備しておきましょう。
災害時のトイレ 予備水の正しい流し方。断水時はむしろ危険?!
災害が起こって家の中を避難場所にした時、トイレは確保できているとします。
その場合水道が使えなくても、防災用に溜めておいたお風呂の水を使ってトイレを流そうと思っている人も多いと思います。
断水したトイレに水をドバっと流すのは実はオススメしません。
トイレの汚水が逆流してしまう可能性があるからです。
大きな災害が起こった時は下水道の配管も壊れてしまっていることが多いです。
下水道の配管が壊れているところに無理に水を流そうとしても流れてくれず、戻ってきてしまうんです。
水を流したい場合は下水道の配管が壊れていないか、必ず確認するようにしましょう。
マンションに住んでいる人は、管理人さんや管理会社にトイレを使っても大丈夫か確認した方が安心です。
戸建ての場合でも逆流する可能性を避けて、役所に問い合わせることがオススメですが、自分で確認することもできます。
家の外に「汚水ます」があるので、その蓋を開けて水が流れているかどうかを調べることができます。
汚水ますは蓋が直径約20cmで白色のものが多く、台所・トイレ・浴槽それぞれに設置されています。
全て家の外にあるので、マイナスドライバーでフタを開け、台所の流しから水2リットルくらい流してください。
汚水ますにその水が流れてきて、汚水ますにも水が溜まらず流れていけば、水を流しても大丈夫です。
汚水ますまで水が流れてこなかったり、汚水ますの水があふれる場合は、下水道が壊れてしまっています。
トイレやお風呂も同じ方法で確認してみてくださいね。
事前に汚水ますの場所と開け方を確認しておいた方が、いざという時焦らず行動できます。
大家族の場合は特に水が使えないと困ると思うので、家の中にも簡易トイレを置いておいた方が安心です。
まとめ
防災グッズはホームセンターやネットだけでなくスーパーでも販売されていることがあります。
たくさんあって迷ってしまうくらいなので、ネットで購入する前にホームセンターなどで実際に手に取ってみるのがオススメです。