老後の地方移住は都心より消費が増える恐れが!?地方ならではの理由とは
定年退職後のセカンドライフは、
地方に移住して、自然に囲まれてのんびり過ごしたい
と考えている人は少なくありません。
NPO法人ふるさと回帰支援センターが受け付けた、
2019年度の移住相談件数は、過去最大の49401件と
老後、地方移住を考える人は増えています。
地方に移住した場合、東京と比べて
出費は増えるのでしょうか、減るのでしょうか。
総務省家計調査より、消費支出が高い都市トップ3をご紹介します。
1位 熊本市
2位 東京
3位 静岡市
驚くことに、消費支出が多い都市は東京ではなく、
地方の熊本市なのです。
この意外な結果を引き起こしている原因は、
「自動車関連費用」です。
地方には公共交通機関が都市部ほど充実していないため、
基本的には車生活になります。
一家に車1台以上はあるのではないでしょうか。
ガソリン代や、車検など、
車を保持していると何かとお金がかかります。
せっかく移住したのに出費が増えてしまっては、
セカンドライフが楽しめません。
しかし、地方は土地代や住居費が安いのは確かです。
今回は、老後、地方移住するメリット、デメリットについてご紹介します。
セカンドライフは夢いっぱい!老後の地方移住のメリット!家賃は安く補助も多い、心穏やかに趣味を満喫
メリット1:住居費が安い
都市部に比べて地方は、家賃相場は比較的低額です。
同じ金額でも、都市部よりも
もっと広い部屋を借りることができます。
また、不動産を購入する費用も安いです。
地方にはたくさん空き家があり、
空き家を低価格であっせんするNPO法人もあります。
空き家を購入、または賃貸することもできます。
メリット2:自然に囲まれた生活ができる
都市部とは違い、自然が豊かで、
心穏やかに生活することができます。
高層ビルや、人混みに囲まれた
都会での暮らしにつかれた人にとっては、
最大のメリットではないでしょうか。
メリット3:自治体の補助がでることも
国や自治体で、高齢者の地方移住について、
移住支援制度があります。
家賃補助や移住費用の助成金など、
自治体によって内容は様々です。
老後は、年金暮らしとなります。
これらの支援制度を活用すれば、
老後のお金の心配も少しは軽減されるのではないでしょうか。
メリット4:趣味を満喫できる
のんびり生活できるので、趣味に没頭することができます。
また、都市部には近くに山や海がなかったり、
仮にあっても、地方ほど綺麗ではない場合があります。
登山やマリンスポーツなどが趣味の人にとっては、
地方移住は趣味を満喫できる最大のメリットです。
要注意!老後の地方移住のデメリット!地方は自動車関連費用がかさみ、物価は安くない!?医療施設の心配も
デメリット1:自動車が必要、自動車関連費用がかかる
地方移住した場合の、最大のデメリットだといえます。
冒頭でもご紹介しましたが、
地方移住したのに消費が増える大きな原因は「自動車関連費用」です。
都市部と違い、徒歩圏内にコンビニやスーパーがないので、
買い物に行くために、また病院に行くのにも車が必要です。
さらに問題なのが、歳を重ねても、
車を運転しなくてはならないということです。
元気なうちは良いですが、高齢になり、
病気や、運転が不安になった時は大変です。
デメリット2:医療施設が不足
地方は都会と比べて、近くにクリニックや
病院がない場合があります。
大きな病院は遠方だったりと、
万が一の事態が起きたときに、
すぐに適切な治療を行えない可能性があります。
また、持病がある人は、
遠くの医療施設に通う必要があるので大変です。
デメリット3:職探しが大変、給料が安い
地方は都会と比べて、職が少ないのが難点です。
定年退職後も働きたいと考えている人にとって、
地方での職探しが大変です。
仮に職についても給料が安い場合があります。
デメリット4:意外と物価が高い
日用品は都会と比べて、高い傾向にあります。
近くに大型スーパーがない場合は、
個人商店にて購入しないといけないので
割高となる可能性があります。
また、品ぞろえも期待できません。
まとめ
今回は老後の地方移住に関してお話ししました。
地方で自然に囲まれて、のんびりと
セカンドライフを送るのは、とても素敵なことです。
私もできれば老後は、ごみごみした都会よりも、
海が近くにある地方でのんびりと過ごしたいです。
しかし、意外と出費が増えるということ、
メリットもあれば、デメリットもあるということを忘れてはいけません。
老後、地方移住する前に移住目的を明確にし、
事前準備をする必要があります。
地方で素晴らしいセカンドライフを送るために、
下調べや十分な対策をしておきましょう。